「心」に届け! Article.1
とってぃです。
お待たせいたしました。「心」に届けの公開がやっとできます!
さて、まずは記事部門。
3名の記事を載せることになりそうです。ユニークな文が揃ったのではないかな…と!
…ちなみに、私とってぃは文を書いてもいなければただ読んでいるだけなので
その方のありのままを載せていきます。
そろそろ話が長いって突っ込まれてしまいそうですね。
では、記事部門のpart.1いってみましょう!!
「1時間=?」 Writter…りーぬ
何もない休日ほど、余計なことに気がついてしまうものだ。
その日の私には、特に外出する用事はなく、こなすべきことも見当たらなかったので、
部屋の天井とお気に入りの文庫本のページを交互に見て、なにげなく過ごしていた。
小説のあとがきを読み終わって、ふと部屋の時計を見た瞬間、その一文は突然ひらめいた。
『1時間はたった60分しかない』
…これは、世紀の大発見。
いや、別に馬鹿みたいなことが言いたいわけではない。
あなたにもたまにないだろうか?
久しぶりにゆっくり過ごせると楽しみにしていた休日の朝、次に窓を見た時には日が沈んでいたり、
バイトでレジの前に突っ立っているとき、いくら腕時計を確認しても分針が全く進まないこと。
ノーベル賞級の発見をした(気分を味わった)私だったが、暇なものは暇なまま。
無意識にインターネットで『時間』と検索してみる。
検索結果のトップに挙がったのは、日本の標準時をリアルタイムで表示するサイト。
まず思ったのは、なんだまだこんな時間かということ。
しかし、不思議なことに画面を見つめ続けると、
秒単位の数字が規則的に切り替わる度に、理由もなく強い焦燥感に駆られはじめた。
数値化された不可逆な現実に、本能が問いかけている。
『その1分、1秒に悔いはないか?』
今、あなたの1時間は何分だろうか。
りーぬ